
ストーリー
国立海事博物館は、ロンドンの下流、テムズ川沿いのグリニッジにある。その一画には、1610年代にイニゴー・ジョーンズが設計し、イングランド初の真に古典主義的な建物とされる白い古典様式のヴィラ、クイーンズ・ハウスがある。ここは海の、イギリスの船と航海者、海戦の博物館だ。
美術を求める人は、とりわけ二つのもののために訪れる。ひとつはターナー最大の絵《トラファルガーの海戦》。1805年のネルソンの勝利を描いた、壁ほどの大きさの荒れ狂う画面で、画家は一瞬には収まりきらないほどの帆柱と煙を詰め込んだ。もうひとつはエリザベス1世の「アルマダの肖像」。背後でスペイン艦隊が沈みゆくなか、女王は地球儀に手を置いている。
そのほかにも、壁には海戦や嵐、提督たちの肖像が並ぶ。装飾ではなく記録として集められた絵画だ。クイーンズ・ハウス自体は無料で入れ、その大広間は一辺40フィートの完全な立方体である。







