
George Stubbs · PD
ニューホランドのカンガルー
作品情報
ストーリー
1771年、クック船長の「エンデバー号」が最初の太平洋航海から戻ると、ヨーロッパの誰も見たことのない動物の話がもたらされた。航海に加わっていた博物学者ジョゼフ・バンクスは、イングランド最高の動物画家ジョージ・スタッブスに、そのうちの一頭を描かせた。ところがスタッブスは生きたカンガルーを一度も見ていない。頼りにしたのは水夫たちの証言と、バンクスがニューホランド、すなわち現在のオーストラリアから持ち帰った、空気を詰めてふくらませた剥製の毛皮だけだった。こうして生まれたのが、西洋美術で初めて描かれたオーストラリアの動物の姿であり、これを通じて多くのヨーロッパ人が初めてカンガルーを思い描いた。グリニッジの博物館は2013年にこの絵を収蔵した。

