
ストーリー
レシフェの西のはずれ、古いサトウキビ農園エンジェーニョ・サン・ジョアンの敷地に、胸壁を備えたチューダー様式の城がそびえています。ここにあるのがリカルド・ブレナンド・インスティテュートです。セメントやガラス、磁器、砂糖で財を成した実業家リカルド・ブレナンドが2002年に開き、本人は2020年に亡くなりました。
城の中には、ブラジルで出会うとは多くの人が思わないものがあります。14世紀から19世紀のものを中心に、ヨーロッパとアジアの武器およそ3,000点を集めた武器庫で、完全な甲冑27領も含まれます。ヨーロッパ絵画も収蔵しており、フランスのアカデミズムの画家ウィリアム・アドルフ・ブグローが1894年に描いた大きな裸婦像《入浴の後》もそのひとつです。
この施設の核にあるのは地元の歴史の短い一章です。1630年から1654年まで、オランダ西インド会社はレシフェを拠点にブラジルのこの地域を支配しました。ブレナンドはその時代の絵を故郷に取り戻そうとしたのです。絵画館には、1637年に植民地総督ナッサウ伯ヨハン・マウリッツとともに渡ってきたオランダの画家フランス・ポストの作品が15点あります。ポストは、アメリカ大陸の風景を描いた最初期のヨーロッパ人の一人でした。その中には1640年の《フレデリック・ヘンドリック砦の眺め》があり、ポストがブラジル滞在中に描いた絵で、ブラジルのコレクションに残る唯一の作品です。
