
音声ガイド
ストーリー
皇帝ニコライ2世が1895年にこの美術館を創設したとき、彼は父アレクサンドル3世を記念してそれを行い、サンクトペテルブルクでもっとも美しい建物のひとつに据えた。ミハイロフスキー宮殿は1820年代にカルロ・ロッシが建てた。帝都に黄と白の古典様式のファサードを数多く与えた建築家である。その壮麗な階段と白の間は、一枚の絵にたどり着く前の見どころの一部となっている。
内部には、世界最大のロシア美術のコレクションがあり、ほとんど絵で語られる国の物語のようだ。カール・ブリューロフの巨大な「ポンペイ最後の日」は1833年に完成し、灰の下で滅びゆく街を描いて、画家をヨーロッパじゅうで有名にした。イリヤ・レーピンの「ヴォルガの舟曳き」は、川を遡って舟を曳く11人の疲れ果てた男たちを並べ、名もなき労働者たちを巨大なカンヴァスに値する主題へと変えた。
部屋はさらに続く。中世のイコンから、アイヴァゾフスキーの嵐に照らされた海を経て、20世紀初頭まで。そこにはカジミール・マレーヴィチの「黒の正方形」が、絵画をまっさらに拭い去って一からやり直そうとした素朴な黒い形として掛かっている。川の対岸ではエルミタージュが広い世界の美術を集めるのに対し、この美術館はロシア自身の美術を収めるために建てられ、開館時の2,000点足らずから、いまや数十万点を数えるコレクションへと育った。
