
アウグスト・アールボルン
1796–1857 · ハノーファー王国 · ロマン主義絵画
ストーリー
1825年、ベルリンに新古典主義の顔立ちを与えた建築家カール・フリードリヒ・シンケルは、《隆盛期のギリシアの眺め》と題する空想の大パノラマを描いた。建設のさなかにある古代世界の、明るい幻視である。その原画はのちに失われた。残っているのは、そして今日ベルリンの旧国立美術館に掛かっているのは、アウグスト・アールボルンが1836年にそれを写した模写である。
アールボルンはハノーファーの仕立屋の息子で、ベルリン美術アカデミーでカール・ヴィルヘルム・ヴァハに学び、1826年に賞を得た。その賞金で、北方の風景画家なら誰もが夢見た旅、すなわち南のイタリアへの旅に出た。1827年にローマに着き、その地でドイツ人芸術家の会の設立に加わり、プロイセン王家の収集を満たすことになるイタリア、チロル、北ドイツの風景を描いた。
イタリアは彼を生涯手放さなかった。彼は1857年、ハノーファーから遠く離れたローマで没した。晩年の数十年を、まさにそれを描くために訪れた光のなかで過ごしたのちに。

