ジョヴァンニ・ロッソ(ジョヴァンニ・ダ・メル)
1480–1549 · イタリア · ルネサンス
ストーリー
彼は1480年、ドロミーティの山あいの小さな町ピエーヴェ・ディ・カドーレに生まれた。その数年後、この町はヴェネツィア絵画の巨人ティツィアーノをも世に送り出すことになる。ジョヴァンニ・ロッソは、ベッルーノ近くの丘にある町メルにちなんでジョヴァンニ・ダ・メルと呼ばれ、その谷から出るより静かな道を選んだ。ティツィアーノがヴェネツィアを征服しに向かう一方で、ジョヴァンニは山にとどまり、家族の工房を率いて土地の教会にフレスコを描いた。
彼が手がけたもののほとんどは、家に受け継がれた素早く容赦のないフレスコの技法で、壁の漆喰に直接描かれた。カンヴァスに残る唯一の作品は、晩年にベッルーノ近くのトリキアーナの教会のために描いた祭壇画である。近年これを調べた修復家たちは、彼がこの布の上でさえフレスコ用の顔料と手癖を用いていたことを見いだした。まるで壁から完全には離れられなかったかのように。
