聖アガタの画家

イタリア


ストーリー

この名は、私たちが名指せる誰のものでもない。「聖アガタの画家」とは、13世紀半ばごろピサで活動した無名の画家に研究者が与えた呼び名で、明らかに同じ手から生まれた複数の板絵をまとめるための便宜的な名である。名称はそのうちの一点に由来し、画家の本当の名は失われている。

彼が用いたのは、チマブーエやジョットに先立ってトスカーナ絵画を支配した、ビザンティンの影響を受けた様式であり、のちにイタリア人が「マニエラ・グレカ(ギリシア風)」と呼んだものだ。金地の背景、細く厳かな顔立ち、そして現実の空間ではなく平坦で装飾的な華やぎのなかに配された聖母子。現在ウフィツィ美術館にある1250年ごろの《聖母子像》は、歴史家が彼の筆致を見分ける手がかりとなった板絵の一つであり、ピサの教会が祭壇の上に掲げたであろう祈りのための聖像である。

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作品

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