
朝食をとるオランダの娘
作品情報
ストーリー
リオタールの名声はパステル画によるもので、油彩画は三ダースに満たないほどしか知られていない。この一点は1756年ごろ、オランダ滞在中に描かれ、どこをとってもオランダの絵である。画家の妻とされる若い女性が、真鍮のポットからコーヒーを磁器のカップに注いでいる。まわりには編んだ敷物、床に置かれた小さな足温器、彩色したテーブルと戸棚と、オランダの家の調度が並ぶ。壁に掛かる教会内部の絵は、ヘンドリック・ファン・フリートによるデルフトの新教会の眺めらしく、前の世紀のオランダ画家たちへの目配せになっている。リオタールは1774年までこの絵を手元に置き、ロンドンのクリスティーズで売った。買ったのは古くからの後援者ベスバラ伯爵で、絵はその一族のもとに242年とどまり、2016年にアムステルダム国立美術館が購入した。



