
チョコレートを運ぶ娘
作品情報
ストーリー
淡い色の板張りの床を、若い女性が左から右へ、真横を向いて歩いていきます。背景は何もない灰色がかったベージュの壁です。レースと青いリボンのついたピンクの絹の帽子、白い肩掛け、金色がかった黄土色の胴着、長い白いエプロンに銀灰色のスカート。小さな黒っぽい盆の上には、銀の透かし細工のホルダーに収まった白い磁器のカップがあり、泡立ったホット・チョコレートが入っています。受け皿にはビスケット、その隣には背の高い水のグラス。水には窓ガラスが映り込み、水越しに彼女の親指が透けて見えます。1745年にこの絵をヴェネツィアで買い付けたのは、ポーランド王でザクセン選帝侯のアウグスト3世のために美術品を集めていたイタリアの文人、フランチェスコ・アルガロッティでした。彼はのちに手紙の中で、影のほとんどない絵だと書いています。それでも目を凝らすと、壁と床にはうっすらと灰色の影が落ちています。




