
John William Waterhouse · PD
人魚
作品情報
ストーリー
画家がロンドンの古い美術団体ロイヤル・アカデミーの正会員に選ばれると、慣例として作品を一点だけ寄贈し、それが建物のなかに永久に残されることになっていた。ウォーターハウスが選ばれたのは1895年だが、この絵を納めたのは五年遅れの1900年だった。この主題は長く彼の頭を離れず、すでに1892年には油彩の習作を描いていた。人魚は岩の上に腰かけて長い髪をとかし、かたわらには真珠を入れた貝殻が置かれ、背後には冷たく人けのない海が広がっている。着想のもとになったのは、人魚をうたったテニスンの若いころの詩だった。鱗や海藻を、ウォーターハウスは彼の世代がラファエル前派から受け継いだ細やかさで描き込んでいる。




