
Vincent van Gogh, A Pair of Shoes, 1886. Wikimedia Commons. · PD
靴
作品情報
ストーリー
ファン・ゴッホがこの絵を描いたのは1886年のパリで、弟テオのもとに移り住み、印象派の画家たちと知り合いはじめた年である。この絵にまつわる話は、画家仲間のフランソワ・ゴージが伝えている。ファン・ゴッホは蚤の市で、ごつごつと重たい農夫の靴を一足、描くために買ったという。ところがその靴は、静物画の題材にするには新しく、きれいすぎた。そこで彼はその靴を履き、幾週間もパリのぬかるみを歩き回り、履きつぶして古びた姿になるまで待った。そうしてようやく腰を据えて、この靴を描いた。靴の絵はこれ一枚では終わらず、1886年から1887年にかけて、彼は履き古した靴に何度も立ち返っている。




