
羊飼いの娘(通称「美しい羊飼いの娘」)
作品情報
ストーリー
羊飼いの娘の装いをした若い女性が、杖を持ち、髪に花を挿しています。本物の農家の娘ではありません。モレールセが右上にモノグラムと年記を入れた1630年ごろ、オランダの読者や芝居好きは、古代の詩に歌われた恋に悩む羊飼いたちの理想郷、アルカディアに夢中になっていました。アムステルダムの詩人P・C・ホーフトは、羊飼いに恋する王女を描いた劇『フラニダ』でそれをオランダの舞台にのせ、ユトレヒトの画家たちは、家に掛けて眺めるための、こうした半身像の羊飼い娘で応えました。「美しい羊飼い娘」という呼び名は、この絵にそのまま定着しました。ライデンの収集家ベルナルドゥス・オッケが所蔵していたもので、1817年4月21日の彼の売り立てで美術館のために購入されました。