『デカメロン』の物語

John William Waterhouse · PD

『デカメロン』の物語


作品情報

制作年
1916
技法
油彩
種類
絵画
寸法
101 × 159 cm

ストーリー

1916年、ヨーロッパが第一次世界大戦の泥沼に沈むなか、ウォーターハウスはおよそ六百年前のフィレンツェの庭へと目を向けた。題材はボッカッチョの『デカメロン』である。1348年、ペストがフィレンツェを襲ったとき、七人の若い女性と三人の若者が丘の別荘にこもり、物語を語り合って日々をやり過ごす。十日で百の話が生まれる。ここに描かれるのは、まさにその情景だ。一人の青年が語り、錦と絹をまとった女性たちが身を寄せて耳を傾け、都に残してきたものをひととき忘れている。画家はすでに七十近く、余命はわずかで、翌年に世を去った。柘榴や刺繍の布地は、彼のもっともラファエル前派らしい筆致であり、自らの時代が燃えるなかで過去を見つめ続けた画家の細密な仕事である。

まだまだたくさんあります。公開時にいちばんに。