
Carlo Crivelli · CC-BY-SA-3.0
羊飼いの礼拝
作品情報
ストーリー
ヴェネツィアに生まれたカルロ・クリヴェッリは、生涯の大半をマルケ地方、アスコリ・ピチェーノのあたりで過ごし、フィレンツェではもう古風とされていた金地の技法で描き続けた。半メートルほどのこの小さな板絵に、彼は幼子を礼拝する羊飼いたちの場面を収めている。奥にはベツレヘムの町が姿を見せる。これをアスコリそのものと見る人もいる。町には円柱が立ち、その上に金色の像が載る。コンスタンティノープルの名高い古代の記念柱を思わせるものだ。この板絵には奇妙な来歴がある。1896年には贋作ではないかと疑われ、実在しない「ストラスブールの礼拝の画家」の作とまでされたが、のちにクリヴェッリ晩年の真筆と認められた。鑑識家ヴィルヘルム・フォン・ボーデがフィレンツェで購入し、今はストラスブール美術館にある。




