
Francisco de Zurbarán · CC-BY-SA-4.0
慈愛の寓意
作品情報
ストーリー
この大きな画面は、その歴史のほとんどを人目に触れずに過ごした。1997年6月16日、マドリードの競売会社サラ・レティーロで286点の一つとして出品され、スペイン国家が先買権を行使して1億500万ペセタで取得した。のちの通貨に直せば50万ユーロあまりにあたる。同じ年にプラド美術館へ入っている。スルバランがこれを描いたのは1655年ごろ、仕事の晩年にあたる時期である。主題は慈愛で、燃える心臓を手にした若い女性として表されている。当時のスペインの信徒なら、この持物だけでその徳を言い当てた。美術館の記録には白い鳩も記されている。2000年にはビルバオで開かれた、画家の最後の年月だけを扱う展覧会に出品され、2006年には東京と大阪へ渡った。




