
Titian · PD
思慮の寓意
作品情報
ストーリー
年老いた画家が、自分の顔を絵の中に描き入れている。ティツィアーノは晩年、70歳をこえたころ、この寓意画を仕上げた。上段には三つの人間の顔が並ぶ。左の老人はティツィアーノ自身、中央の壮年は息子のオラツィオ、右の若者は遠縁の青年だという。その下には狼、獅子、犬の頭が重なる。三つの顔と三匹の獣は、過ぎ去った時、いまの時、来たるべき時をあらわしている。上部のラテン語の銘は、過去の経験に学び、いまを賢くふるまい、未来を損なわぬように、と説く。工房と一族の先ゆきを見すえた、老いた当主の絵でもある。




