
Didier Descouens · PD
レパントの海戦の寓意
作品情報
ストーリー
1571年10月7日、地中海のレパント沖で、スペインとヴェネツィアを中心とする連合艦隊がオスマン帝国の海軍を破った。知らせが届くとヴェネツィアは歓喜に沸き、ヴェロネーゼはこの勝利をたたえる絵を手がけた。画面は上下に分かれ、下段では夜の海で無数の帆船が炎に包まれて激突する。上段では聖人たちが天上でとりなし、擬人化されたヴェネツィアが聖母のもとへ導かれていく。勝利を軍略ではなく天の加護として描くのが、当時の共和国の自負だった。海面を照らすのは砲火と、雲間から差す一条の光である。




