
Paolo Veronese · PD
美徳と悪徳の寓意
作品情報
ストーリー
ヴェロネーゼが1560年代に描いたこの寓意画は、古代以来くり返されてきた『ヘラクレスの選択』を主題にする。若者が二人の女のあいだで引き裂かれている。左の質素な装いの女は徳を、右の華やかに着飾った女は悪徳と快楽を表す。男は徳の側へ身を寄せ、悪徳の女から逃れようとして脚に傷を負っている。柱には『名誉と徳は死してのち花開く』という銘が刻まれる。人生の岐路で正しい道を選ぶという教えを、ヴェネツィアらしい豪奢な衣装と色彩で語っているのが面白い。逃げる若者の脚には、鋭いとげが食い込んでいる。




