
Henri de Toulouse-Lautrec · PD
ひとり (Elles)
作品情報
ストーリー
1896年5月、パリの文芸誌『ラ・プリューム』は、トゥールーズ=ロートレックの新しい石版画集を「驚くほど正確な残酷さをたたえた下描きと素描」と評した。その画集が『エル』、すなわち「彼女たち」で、この厚紙の習作はそのために描かれた。ひとりの女性が服を着たままベッドにあおむけに倒れ込み、赤毛を枕に広げ、黒い靴下の脚をベッドの縁から垂らしている。絵具は薄く溶かれてすばやく置かれ、シーツとスカートは青い輪郭をもつ白い筆触で表される。黄土色の厚紙の大部分は手つかずのまま残された。20世紀にはブリュッセルのコレクションを経て、のちにカンヌに住んだアメリカ生まれの収集家フローレンス・グールドの所有となった。1984年、彼女の財団がオルセー美術館に寄贈している。




