
Quinten Metsys · CC0
指物師組合の祭壇画
作品情報
ストーリー
アントウェルペンの指物師組合は、樽職人の組合から分かれたばかりで、この祭壇画を注文しました。その契約書は今も残っています。クエンティン・マサイスは1511年に納めました。中央の板には死せるキリストへの哀悼が、その両脇には二人の聖ヨハネの殉教が描かれています。注目すべきはその後の運命です。この絵は、およそ19年後に教会を襲った大火を切り抜け、さらに1566年にアントウェルペンを覆った聖像破壊の嵐も生き延びました。そのとき群衆はネーデルラント各地で宗教美術を打ち壊していました。のちにスペインのフェリペ2世もイングランドのエリザベス1世もこれを買おうとしました。市の参事会は断り、町にとどめておくために自分たちで買い取りました。今もアントウェルペンに掛かっていて、それを注文して代金を払った職人たちが働いていた場所からほんの数歩のところにあります。


