
イングランド宮廷への使節の帰還
作品情報
ストーリー
この絵は、一つの画面に収められたいくつもの瞬間として読むのがよい。カルパッチョは1498年に署名し年記を入れ、一つの瞬間を止める代わりに、物語を画面じゅうに歩ませる。これはヴェネツィアの画家たちの古い語り口だ。イングランドの使節は帰国し、王にウルスラの返答を伝える。階段、列柱廊、そして一筋の水面が一つの挿話を次の挿話から隔て、視線は人の群れから群れへと歩いていく。画面の向こう側では、婚約者のエテリウス王子が父の宮廷を離れ、ウルスラとともにローマへの長い巡礼に加わる決意をする。




