花瓶のアネモネ

Piet Mondrian · PD

花瓶のアネモネ


作品情報

制作年
1908
技法
油彩
種類
絵画
寸法
29 × 22 cm

ストーリー

モンドリアンと聞けば、たいていの人が思い浮かべるのは、赤・黄・青で区切られた白い格子だろう。アネモネを生けたこの花瓶が描かれた1908年ごろには、そうしたものはまだ何もなかった。彼は三十代なかばのオランダの画家で、なお目の前にあるものを見て描いており、この数年、周囲に現れた新しい、より光に満ちた絵画に関心を寄せるにつれて、色は明るくなり始めていた。花は、格子が現れたあとも長く彼のそばにあった。生涯を通じて一輪の花や小さな花束を描き、抽象画が売れないときにはそれを売ってしのぐこともあり、芸術は自然を離れるべきだと説きながらも、花を愛することをやめなかった。この絵は近くて素朴で、花瓶にいくつかのアネモネがあるだけ、ほかに気を散らすものはほとんどなく、彼の名を担うことになる作品より十年あまり前に描かれている。

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