
Govert Flinck · PD
羊飼いたちにキリストの降誕を告げる天使たち
作品情報
ストーリー
ルカによる福音書が語る降誕の夜、空が裂ける。白い衣の天使が降り注ぐ光のなかに現れ、そのまわりを小さな天使たちが宙返りするように飛び交う。下の暗がりでは家畜の群れが散り散りになり、羊飼いたちはひざまずく。その真ん中で、一匹の犬が踏みとどまっている。ホーファールト・フリンクは1639年、この大きなカンヴァスに署名と年記を入れた。当時彼はアムステルダムで、ひとつ屋根の下に画家の工房と絵画の店を構えていたヘンドリック・アイレンブルフのもとで働いていた。フィレンツェの著述家フィリッポ・バルディヌッチはこの絵がある画商の手元にあったと記しており、ルーヴルはその画商をアイレンブルフとみている。絵が1797年にパリへ来たのは交換によってだった。美術館は亡命貴族から没収したフランドル絵画九点をリエージュ出身の画家で画商のルイ=ベルナール・コクレルスに渡し、代わりにこの作品を受け取った。




