
Pietro Perugino · PD
ファーノの受胎告知
作品情報
ストーリー
1489年ごろ、ペルジーノはアドリア海沿いの町ファーノのサンタ・マリア・ヌォーヴァ聖堂のために、この受胎告知を描いた。今もその同じ聖堂に掛かっている。これほど古い板絵としては珍しいことだ。描かれるのは、大天使ガブリエルがマリアに、キリストを身ごもると告げる瞬間である。彼女は本から目を上げたばかりで、驚いた面持ちだ。ガブリエルは純潔を示す白い百合を差し出す。二人は穏やかに連なるアーチの下に立ち、背後にはなだらかな緑の丘とほっそりした木々が広がる。彼の名を高めた、秩序だった静けさである。ウルビーノから来た若い弟子ラファエロは、まさにこの均衡の感覚を彼の工房から受け取ることになる。聖堂はこの絵に満足し、数年後にはより大きな二枚目の祭壇画を注文した。




