
John Singer Sargent · PD
戦車に乗るアポロンとホーラたち
作品情報
ストーリー
太陽の馬車を駆って空を渡るアポロンを描いた天井画には、ヨーロッパで長い歴史があります。なかでも有名なのが、1614年に完成したローマのグイド・レーニの『アウロラ』で、そこでは一日の時を司る女神ホーライが神の馬車のまわりで踊っています。ボストン美術館がサージェントに、ロトンダの装飾を大階段まで続けてほしいと頼んだとき、彼はこの同じ主題を階段天井の中央に据えました。湾曲したカンヴァスで、長さは7メートル半を超えます。アポロンは大きな渦巻き模様の車輪をもつ金色の馬車に座り、右へ向かって棒立ちになる白い馬たちの手綱を握っています。ホーライは青白い裸身で馬車とともに走り、一人はもう馬の頭のあたりまで駆け出て腕を振り上げています。右端の蹄の下では、暗いマントにくるまり頭に小さな三日月をのせた人物が、昼の訪れとともに画面の外へ押し出されていきます。サージェントは1922年から1925年にかけてこれを描き、最後の年に、ハンティントン・アベニュー側の入口から上る階段のはるか上に設置されました。




