
DragPrime · CC-BY-SA-4.0
帽子屋にて(La Modiste)
作品情報
ストーリー
1880年代のパリでは、婦人帽子店が街のいたるところにあった。同じころドガは帽子店を題材に一連の作品を手がけており、マネも1881年にこの主題に取り組んだ。ただ、マネはすでに重い病を抱えていて、この絵は未完のまま残された。黒いショールの裾に走る太く荒い筆づかいが、手の止まった場所を示している。題名は店の中を思わせるが、胸元の大きく開いたドレスや花柄の壁紙は、むしろ自宅で、届けられた帽子を試している場面にも見える。モデルが誰なのかは今もわかっていない。顔には白粉がはたかれているのに、耳だけは桃色のまま残っている。1883年にマネが亡くなったとき、この絵はまだアトリエにあり、翌1884年2月、アトリエの売り立てで手放された。




