
Pierre-Auguste Renoir · PD
劇場にて(初めての外出)
作品情報
ストーリー
1870年代、劇場のボックス席はきわめてパリらしい画題となり、ルノワールは1874年の《桟敷席》に続いて何度もこれを描いた。ここでは二人の若い女性がボックスの手すりから身を乗り出し、下の客席を見おろしている。階下の観客は素早い色の筆触の広がりにすぎず、はっきりした顔はひとつもなく、目の端でとらえたかのようだ。黒い服の娘は花束を胸に抱いている。「初めてのお出かけ」という題はルノワール自身のものではない。1923年、ロンドンの競売に現れたもので、絵の完成から50年近く、画家の死後のことだった。おそらく売りやすくするためだろう。同じ年、ナショナル・ギャラリーがこの絵を購入した。




