
William-Adolphe Bouguereau · CC0
豹に乗るバッカントの女
作品情報
ストーリー
1850年代半ば、パリの富裕層のあいだでは、ポンペイで発掘された古代ローマの壁画をまねて邸宅を飾る「ポンペイ様式」が流行していました。アナトール・バルトロニは、自邸をこの様式で装飾するため、29歳のブグローに連作の装飾パネルを依頼し、この楕円形の作品もその一枚です。酒の神バッカスに仕える女性信者バッカンテが、神の聖獣である豹にまたがり、先端に松かさのついた杖テュルソスを手にしています。蜂の巣のような模様の金地は、画家がイタリアで学んだ古代ローマのモザイクを模したものです。クリーヴランド美術館によれば、蝋のようにつややかな肌と金箔は、邸宅のガス灯の光のもとで輝くよう計算されていました。対になる作品には海の怪物に乗って逃れる詩人アリオンが描かれ、二点はそろって1857年のサロンに出品されました。




