
キリストの洗礼
作品情報
ストーリー
1548年ごろ、パリス・ボルドーネはヴェネツィアを離れてミラノに移り、三年ほど滞在しました。当時のミラノはスペイン王家の支配下にあり、その貴族たちは壁にヴェネツィアの色を欲しがっていました。ボルドーネは少なくとも三人の注文主のために働きます。そのひとりが、ミラノ南東のボルゲット・ロディジャーノの領主カルロ・ダ・ローで、このカンヴァスもほかの数点とともに彼のために描かれたと考えられています。縦より横が長く、幅は2メートル余り。住まいの部屋に掛ける寸法です。ヨルダン川の水に立つキリストの傍らに洗礼者ヨハネがいて、群像は落ち着いて動きません。若いころのボルドーネが好んだ身をひねる姿勢は、ここにはありません。同じ構図の自筆の繰り返しが、今日いくつか知られています。




