
Paul Cézanne · PD
大水浴図
作品情報
ストーリー
1900年ごろ、セザンヌは南仏エクス=アン=プロヴァンスに引きこもった老画家で、若いころから頭を離れなかった主題に何度も立ち返っていた。ルネサンスの巨匠たちのような、戸外の裸体像である。これは晩年の10年間に手がけた三点の大きな浴女群像のひとつで、ロンドンのこの作品は三点のうち最も小さい。地方の町では裸のモデルを雇うことが気づまりで、彼は記憶と古い素描をもとに描いた。だから人物は肖像ではなく、風景に溶け込み、頭上の木々が身をかがめて弓なりのアーチを作る。セザンヌは1906年、この絵を仕上げないまま世を去った。人物と自然を融け合わせるこのやり方を、のちにピカソとマティスがじっと見つめることになる。




