
Paul Cézanne, Les Grandes Baigneuses, 1906. Wikimedia Commons. · PD
大水浴図
作品情報
ストーリー
セザンヌは晩年の7年ほどを、この大きな水浴図に費やした。南仏エクスの近く、川辺で水浴する裸の女たちを描いた連作の、いちばん大きな一枚である。人物は美しく整えられてはいない。肩や背は幾何学的な塊としてとらえられ、両側の木々はアーチのように傾いで、大きな三角形の構図を作る。青と緑と肌色が、絵の具の面として積み重ねられていく。自然を円柱や球や円錐として見よ、と語ったセザンヌの考えが、この画面に表れている。パリの若い画家たちは、やがてこの構築の仕方に学び、キュビスムへと歩み出す。だがセザンヌ自身はこれを完成と思わず、所々に塗り残された下地を残したまま、1906年に世を去った。




