
Didier Descouens · PD
羊飼いと三人のミューズ
作品情報
ストーリー
1900年に描かれたこの絵では、羊の群れのなかに座った羊飼いが笛を吹き、ばら色の丘の上の空を、白い衣の三人のミューズが流れるように渡っていきます。そのひとりは金色の竪琴を手にしています。アンリ・マルタンはこの頃、ウェルギリウスが歌った黄金時代というテーマに繰り返し立ち返り、白い衣のミューズたちは春の風景のなかを作品から作品へと飛び交いました。画面は短く途切れた筆触を並べて組み立てられていて、点描から出発しながら、点よりもずっと自由なコンマのような形をしています。1905年、批評家アルベール・フルーリは、彼のミューズを「やわらかな空へ、たなびくスカーフのように昇っていく」と書きました。この作品はかつて収集家ポール・リフの所蔵で、2012年にカオールの美術館に収められました。




