
Franz Marc · PD
鳥たち
作品情報
ストーリー
1914年、大戦が始まる数か月前の作品である。三羽の鳥は数本の記号のような線にまで切りつめられ、鋭い角で交差する色の切子面のなかに組み込まれている。画面全体には抽象的な色の扇が開いて、羽ばたきそのものを繰り返す。イタリア未来派とロベール・ドローネーから学んだものが、ここでひとつになっている。翌1915年、マルクは戦場から妻マリアにあてて、なぜこう描くようになったかを書いた。早くから人間を醜いと感じ、動物のほうが美しく純粋に思えたが、その動物にも感情にそむくものを多く見つけてしまい、絵はおのずとますます図式的、抽象的になった、という。レンバッハハウスは1990年にこの絵を購入し、購入を助成したドイツ連邦共和国と共同で所有している。




