キリストの降誕

キリストの降誕


作品情報

制作年
1490
技法
トウヒ材の板絵
寸法
208.7 × 133.1 cm

ストーリー

この降誕図では、絵よりも板の木目のほうが目に入る。絵具が広い範囲で剥がれ落ち、トウヒ材の木目が上から下へ長い筋になって現れている。残っているのは主に聖母マリアで、青緑の衣をまとってひざまずき、淡い桃色を帯びたマントが背後の床に広がる。その奥の家畜小屋には牛が伏せ、反対側の端では小さな火の上に鍋がかけられ、その下の壁龕にはランタンが置かれている。1930年代まで、この板の裏面には「キリストの鞭打ち」が描かれていた。両面に絵のあるザルツブルクの祭壇の翼板四枚が、1807年にウィーンへ運ばれた。ウィーン美術史美術館はそれらを鋸で挽き、厚みの途中で二枚に割った。両面を同時に見せるため、19世紀から広く行われた方法だ。こうして四枚の板が、いまベルヴェデーレにある八点の絵になった。

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