
聖母マリアの誕生
作品情報
ストーリー
1903年、モスクワの収集家ドミトリー・シチューキンはこの板絵をルミャンツェフ博物館に寄贈し、1924年からは現在のプーシキン美術館の所蔵となった。1930年代初め、ソ連政府は工業化の資金となる外貨を得るため、美術品を国外へ売っていた。1931年、ウィーン美術史美術館はベルリンの画商からこの板絵を購入する。1445年から1450年ごろウィーンで描かれた絵が、生まれた町に戻ったことになる。描かれているのは、人でいっぱいの産室だ。赤い帳のかかった寝台で聖アンナが身を起こし、女たちがそのまわりに身をかがめる。ひとりが産着にくるまれた幼いマリアを抱いている。手前では若い女性が木の盥のそばにひざまずき、最初の湯あみのための布を手にしている。


