
聖母マリアの誕生
作品情報
ストーリー
下のほうでは、黒い帽子をかぶった若い手伝いの女性が、産着にくるまれた赤ん坊を木のたらいに下ろしています。この赤ん坊がマリアで、寝台にいるのは母のアンナです。1510年ごろ、画家はこの場面を自分の時代の部屋に置きました。アンナは格子柄の枕にもたれて身を起こし、緑と赤のカーテンのあいだで、赤い服の女性に椀からスプーンで食べさせてもらっています。その後ろでは白い頭巾の女性が身を乗り出し、もう一人が杯を運んできます。寝台の段には錫の水差しが置かれています。この板絵はいまもケルンテン地方の町シュピッタール・アン・デア・ドラウの教区の所有で、かつては司祭館に保管されていました。ベルヴェデーレは2021年の「デューラーの時代」展でこれを展示し、2024年からは長期貸与を受けています。

