
盲人を導く盲人
作品情報
ストーリー
題名は聖書からの引用である。マタイ福音書で、キリストはファリサイ派についてこう言う。盲人が盲人を導けば、二人とも穴に落ちる。画家たちはこの言葉を何世紀も文字どおりに描いてきた。有名なのは1568年のブリューゲルで、六人の物乞いが次々に倒れていくその画面はナポリのカポディモンテにある。ラリスが自分の版を描いたのは1881年、場面はずっと切り詰められている。美術館の台帳にあるギリシャ語の題は単数のままで、盲人が盲人を導く、群衆も教訓の仕掛けもない。57×39センチで、アテネにある彼の作品のなかでは大きいほうだ。この絵はアレクサンドリア生まれの収集家アントニス・ベナキスから国立美術館に入った。のちにアテネへ生家と自分のコレクションを寄贈してベナキ美術館を創設した人物で、その美術館はこの絵から1キロほどのところにある。




