
John William Waterhouse · PD
ボレアス
作品情報
ストーリー
1903年、絵画の世界はすでに大きく変わりつつあり、パリでは新しい表現が次々と現れていた。それでもウォーターハウスは、神話めいた少女を描き続けた。この絵の題は、ギリシア神話の北風の神ボレアスに由来する。だが画面に見えるのは、冷たい春の風に身をかがめて歩む一人の少女だけである。青みがかった灰色の衣が横になびき、まわりには桃色の花とラッパズイセンが咲く。1904年にロンドンのロイヤル・アカデミーで公開されたのち、この絵は行方が分からなくなり、およそ90年ものあいだ姿を消していた。1990年代半ば、競売に現れて画家の最高落札額を記録した。




