
Camille Pissarro · PD
豊かな収穫
作品情報
ストーリー
同じ頃、モネは「積みわら」の連作で、時刻や季節によって移ろう光を追いかけていた。ピサロもまた干し草の山を描いたが、彼の関心は光よりも、そこで働く人々に向いていた。1893年のこの作品は、画家が1884年から暮らしたパリ北西の村エラニーでの干し草作りの光景である。二本の木に挟まれて、農婦が干し草の山の間で働き、男が牧草地を横切っていく。所蔵するイスラエル博物館は、この農民たちがミレーの描いた農民を思わせる一方で、ミレーのような感傷や聖書的な含みはないと指摘している。ピサロはこの少し前に、スーラに倣った点描の技法から離れていた。それでも、干し草の山を描く細かな筆触や明るい色調には、その時期の名残がうかがえる。




