
リシュリュー枢機卿
作品情報
ストーリー
1793年、革命政府の役人たちはパリの西にあるアネ城でこの肖像画を差し押さえた。持ち主はルイ14世の孫にあたるパンティエーヴル公で、公はその年の3月に亡くなっていた。絵はおそらく、一族のパリの邸宅トゥールーズ館から移されたものだろう。ルーヴルに入ったのは1798年である。シャンパーニュがこれを描いたのは1635年から1640年ごろ、リシュリューがルイ13世の宰相として事実上フランスを動かしていた時期だ。ルーヴルはこれを枢機卿の最も堂々とした肖像のひとつに数え、ポーズはロンドンとソルボンヌにある作例とよく似ている。いま見ている画布は、シャンパーニュが描いたときより少し大きい。19世紀の裏打ちの際に、上に20センチほど、左右にそれぞれ五センチずつ布が継ぎ足されたからだ。




