
John Singer Sargent · PD
カルメラ・ベルタニャ
作品情報
ストーリー
パリでサージェントがこれを描いたのは1880年ごろ、20代の前半である。カロリュス=デュランの画室で修業し、肖像の注文が入りはじめた時期にあたるが、この絵は注文ではない。雇ったモデルを前にした頭部の習作で、当時のパリの画家たちが腕を鈍らせないために描き続けていた種類の絵である。全作品目録をまとめたリチャード・オーモンドとイレイン・キルミュレーはこの絵に16番を与えており、職業画家としての最初期の仕事に位置づけられる。変わっているのは題のほうだ。同じころパリの画室に座った大勢のモデルは、今日の美術館では名前を持たないままだが、この一人についてはカルメラ・ベルターニャという名前が残った。




