
Vincent van Gogh, Cart with Red and White Ox, 1884. Wikimedia Commons. · PD
赤と白の牛と荷車
作品情報
ストーリー
1884年の夏、フィンセント・ファン・ゴッホは南オランダ、ブラバントのニューネンで両親と暮らし、身のまわりの農民とその労働を描くことに打ち込んでいました。のちに彼を有名にする鮮やかな色彩は、ここにはまだ見当たりません。画面を覆うのは重く暗い土のような茶色で、パリと南仏が彼の色を一変させる何年も前の、オランダ時代の色合いです。牛と荷車が主役に見えますが、ゴッホの心を占めていたのは動物よりも土に働く人々でした。だからこそ御者の姿はあえて省かれ、軛につながれた牛と空の荷車だけが労働そのものを担っています。この田舎の主題は、ハーグで彼に絵を教えた画家であり姻戚のいとこでもあるアントン・マウフェから受け継いだものでした。




