
Jacob van Ruisdael · PD
ベントハイム城
作品情報
ストーリー
ベントハイム城は、オランダ共和国からドイツ側へ国境を越えてすぐの、さして高くもない丘の上に建っている。1650年ごろ、ヤーコプ・ファン・ライスダールは画家ニコラース・ベルヘムと連れ立ってここを訪れ、のちにこの城を十数回も描いた。1653年のこの一点で、彼は城を、実際にはありもしない急峻な森の山の頂へと持ち上げた。前景の樫の木は城壁の高さ近くまでせり上がり、視線は砂の小道から塔へとゆっくり登っていく。オランダの風景画は忠実に見え、多くはその通りだが、ここでのライスダールは構図を組み立てていた。彼が幾度も描いたベントハイムのなかで、丘をもっとも高く盛り上げたのが、この絵である。




