
Jacob van Ruisdael · PD
ユダヤ人墓地
作品情報
ストーリー
この絵の墓石は実在するものだ。ロイスダールはアムステルダム近郊アウデルケルクにあるベト・ハイム、ポルトガル系ユダヤ人共同体の墓地でそれらを写し取った。異端審問を逃れ、17世紀オランダ共和国に身を寄せたセファルディムが葬られた場所である。だが、それ以外はすべて彼の創作だ。崩れた教会も、枯れた木も、激しく流れる川も、垂れこめる雷雲もそこにはなかった。彼はそれらを加えて、この風景を万物の移ろいをめぐる瞑想に、いわばヴァニタスに変えた。それでいて廃墟の上には、一筋の虹を通してある。ロイスダールはこの情景を二度描いており、デトロイトの一枚はそのうち大きいほうにあたる。




