
Frans Snyders / Workshop of Peter Paul Rubens · PD
ケレスとパン
作品情報
ストーリー
穀物と季節の女神ケレスと、家畜と野の神パン。この二柱が並ぶ場面は古代の文献のどこにも書かれておらず、出会い自体が創作である。女神は豊穣の角を抱え、パンは籠を持って身を寄せる。画面は一年の実りで埋まっていく。イチジク、サクランボ、アーティチョーク、栗、どんぐり、メロン、スイカ。プラド美術館はこの絵をフランス・スネイデルスとルーベンス工房の名で登録し、自然物は前者の手、人物は工房の手とみて、制作年を1620年ごろとする。マドリードへは、王妃の新しい塔を飾るためフランドルから送られた26点の一括のなかで届いた。1636年の目録の時点で、王はすでにそれらを下の階へ移させ、涼しい夏の居室で食事をとる大きな部屋に掛けていた。誰がこの発注をしたのかは今も分からない。1623年に王妃イサベル・デ・ボルボンが承認した支払いの記録が残るだけである。




