慈愛

慈愛


作品情報

技法
キャンバスに油彩
種類
絵画
寸法
109 × 87 cm

ストーリー

16世紀の絵で「慈愛」といえば、乳を含ませる母の姿だった。ヴァン・ダイクはそれをやめている。この画布が写している構図は、イタリアで六年ほどを過ごした画家が1627年にアントウェルペンへ戻った直後に組み立てたもので、女は目を上げ、三人の子はただよじ登り、しがみつき、手を伸ばすだけである。ひとりは肩越しに顔を出し、ひとりは脇でよじ登り、もうひとりは重たい赤い布に座って両腕を上げている。彼女の視線は画面の外にあり、三人のだれもそれを引き寄せられない。プラドはこの絵を17世紀とだけ記し、ヴァン・ダイク工房の作としている。画家自身の手による一点はロンドンにある。この一点は1889年、パストラーナ公爵夫人の寄贈で美術館に入った。

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