
Anthony van Dyck · PD
紳士の肖像
作品情報
ストーリー
この男性が誰なのかは、わかっていません。アルテ・ピナコテークは、彼と対になる画面の女性を「身元不明の夫妻」と呼んでいます。どちらも1630年ごろの全身像で、カンヴァスの高さはそれぞれ2メートルを少し超えます。この二点は長いあいだヴァン・ダイク本人の作とされ、その名のもとに1806年、デュッセルドルフの絵画館の作品とともにミュンヘンへ来ました。美術館の近年の調査で、その表記が変わりました。いまでは二点ともヴァン・ダイクの工房、つまり彼の構想を仕上がった絵にまで運んだ助手たちの作とされ、第一の理由は出来ばえです。本人が描いた肖像と並べると、見劣りするというのです。男性の肖像は、バイエルン宮廷の建築家ヨーゼフ・エフナーの意匠による額に収まっていて、その額は1720年のものとされています。




