
マグダラのマリアに現れるキリスト
作品情報
ストーリー
復活祭の夜明け、空になった墓の前です。マグダラのマリアはキリストの遺体に香油を塗ろうと来て、生きて立つ彼を目の当たりにしますが、はじめは庭師と見まちがえます。この取り違えから、ラヴィニア・フォンターナをはじめ画家たちは、復活したキリストにつばの広い帽子と鋤や鍬、土を耕す者の道具を持たせます。ここでキリストは、差し出されたマリアの手から身を引きます。この場面の名となった仕草、ノリ・メ・タンゲレ、「われに触れるな」です。フォンターナはこの画布に署名し、1581年と記しました。彼女はボローニャで働き、大きな工房を営み、注文で一家を支えた当時ごくわずかな女性画家の一人でした。二人の背後で庭は静かな朝の風景へと開け、光は低く、生まれたてです。


