
Jacopo Tintoretto · PD
ピラトの前のキリスト
作品情報
ストーリー
サン・ロッコ大同信会は、ペストからの守護を願ってヴェネツィアに生まれた信心会だった。1564年、ティントレットはその会堂をまるごと装飾する仕事を勝ち取り、以後何年もこの仕事に費やすことになる。1566年のこの《ピラトの前のキリスト》は、二階のアルベルゴの間の壁一面を覆っている。暗くざわめく群衆のただ中に、キリストは白い衣をまとって微動だにせず立ち、その衣はみずから光を放つかのようだ。かたやピラトは顔をそむけ、手を洗おうとしている。画面は五メートルを超える大作で、下から見上げるように描かれている。左下では書記が、目の前の男には目もくれず判決を書き留めている。




