
十字架を担うキリスト
作品情報
ストーリー
四つの福音書のうち、この場面を伝えるのはルカによる福音書だけです。ゴルゴタへ向かう道で、大勢の女たちが嘆き悲しみながらキリストの後を追いました。キリストは振り返って言います。エルサレムの娘たちよ、わたしのために泣くな、自分と自分の子供たちのために泣け、と。十字架の道行きを描く画家たちは、たいてい十字架の下に倒れるキリストや、布を差し出すヴェロニカを選びました。ジェンティレスキが選んだのは言葉のほう、キリストが女たちを振り返る瞬間です。
描かれたのは1605年から1607年ごろのローマで、画家は四十代の初め、名を上げた町で制作していました。この絵はのちに、18世紀ローマの大収集家アレッサンドロ・アルバーニ枢機卿の所有となり、その後ウィーンに入りました。




